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絵手紙の上達のため、トマトを書く前に、観察すべきポイントを解説(18画像)。

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トマトの絵手紙は、題材として殆どの絵手紙の本に出ています。

それほど、一般的な題材ですが、絵手紙の講師たちも気が付かない大切な要素を取り上げます。

その基本は「題材をよく観察すること」ですが、観察力に大きな違いがでます。

タイトルはオーバーですが、4つのポイントを押さえて書きましょう。

1)絵と構図 2)にじみのあるハガキと線 3)バランスのいい彩色 4)魅力的な言葉の4つです。

このページでは、1)の絵と構図を取り上げます。

1.構図編ー2冊の本の表紙にあるトマト、どこかが変?

構図の中の凹凸について

トマトはボウルのような球体ではありません。

もちろん、それに近いものはあります。特にミニトマトの場合。

個別のトマトによるのですが、一般的なトマトには、必ず僅かながら凹凸の変化があります。

その変化がとても大きいトマトもあれば、わずかな凹凸のものもあります。

それを下の画像では点線で表現してみました。画像は当サイトの管理人のものです。

ここでは6本の点線で表現していますが、お判りでしょうか?

実は、この凹凸の書き方に、どこかがおかしい、と感じる作品が多いのです。

「管理人が書いたトマトの画像。」

トマトの凹凸を点線で表現した絵手紙の説明画像。管理人が書いた。

では、絵手紙の教本としてよく知られている2冊の本にある「トマトの絵手紙」を見てみましょう。

どちらも、表紙にある画像です。

実は、この凹凸の書き方に、どこかがおかしい、と感じる作品が多いのです。

1)日本絵手紙協会公式教本「絵手紙を書こう」の表紙のトマト

参考「絵手紙を書こう」の表紙のトマト

2)「はじめての絵手紙百科」(主婦の友社)の初版本・表紙のトマトの画像。

「はじめての絵手紙百科」(主婦の友社)の表紙のトマトの画像。

注意点1)凹凸の変化を表わすときに、線を細めにしていますか?

1)の作品は、その線を「外側の線よりも細めに」書いているのが分かります。

2)の作品では、外側の線と、同じ太さで書かれています。
 この線の書き方は、カボチャの線の書き方に近いと感じました。

注意点2)凹凸の変化を表わすときに、何本の線で書きますか?

何本の線で表すか、実際に凹凸が均一でなく、へこみの大きいものと、小さいものがあります。

それを、どの程度表すかは自由ですが、「トマトとして違和感がないように書きましょう」

1)の作品では、3~4本に見えます

ヘタに付いている緑の葉のようなものは6本です。5~6本が多い。

2)の作品ではなんと8本です。  

ヘタから伸びている緑の葉のようなものは、5本です。本数は合っています。

注意点3)トマトの外側の線の変化についてー構図

トマトの外周は、丸い円形 〇型のものは少ないものです。ミニトマトには多いです。

その外周を滑らかな円に現すのか、それとも変化を加えるか、よく見てみましょう。

個別のトマトによっても違いがあります。

凹みを説明した画像

トマトの凹みを説明したイラスト画像

上の画像の場合、内側の凹みは下の画像では6本です。

2.個別の作品から、良い点を取り入れましょう。

参考のトマトの絵手紙を見てみましょう。

3)トマトの参考絵手紙№3  月刊えてがみ、絵手紙入門の本から

トマトの参考絵手紙№3-絵手紙入門66p

ボリウム感たっぷりです。書き方も全部いいですね。

3)トマトの参考絵手紙№4

ポイントを押さえた良い作品。描き過ぎず、むしろ省略している所を見習おう。

トマトの参考絵手紙№4

5)トマトの参考絵手紙№5

トマトの参考絵手紙№5

こちらもボリウム感、たっぷりです。

6)トマトの参考絵手紙№6

ほぼ真上から見た構図です。大きく部分的に書いています。

トマトの参考絵手紙№5

7)トマトの参考絵手紙№7

構図は真上からではなく、少しだけずらした角度から書いています。

この作品は絵の方にこだわり過ぎて、言葉を入れる余裕がありません。

そのため、このケースでは言葉を「トマト」と書いてしまいがちです。

そうなると最悪です。

思い切って言葉を別の紙に書いて貼り付けることもできます。

トマトの参考絵手紙№7

8)トマトの参考絵手紙№8

トマトの参考絵手紙№8

9)トマトの参考絵手紙№9

トマトの参考絵手紙№9

10)トマトの参考絵手紙№10

トマトの参考絵手紙№10

11)トマトの絵手紙№11

トマトの絵手紙№11

トマトのヘタの大きさ、形の難しさを知ろう。

トマトを書く場合、まず、ヘタから書きます。

そのヘタの大きさ、書く位置が難しいのです。

次の画像ではヘタがけっこう長いのです。ヘタの形もいい。

トマトのヘタの形が良くて、長さもある画像。

次の画像は、ヘタの大きさを確かめるため、緑色の紙をカットして、比べている所です。

トマトのヘタの大きさを比べているイラスト画像。

次の画像のトマトはヘタが少し小さいかな?と自分では思いました。

しかし、実際にはヘタが小さいものもありました。

ヘタが小さいトマトのイラストの例

ヘタを上から見た構図のトマトのイラスト例

ヘタを上から見た構図のトマトのイラスト例

トマトの絵手紙、へたも私もピンと元気。

ヘタも乾燥して、つぶされているトマトもあります。

水に入れると、ヘタも元気になります。それから、書きましょう。

トマトの絵手紙ーへたも私もピンと元気。

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