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嫌われる絵手紙を書かないために、5つのポイントを知っておきましよう。

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今回は「相手に喜ばれない絵手紙」よりもさらに悪い「嫌われる絵手紙」について取り上げます。

せっかく、時間をかけて絵手紙を書いたのに嫌われる、迷惑がられる絵手紙があります。

絵手紙は、書いて送る人と受け取る人との人間関係や信頼によって成り立つものです。

今回、嫌われる絵手紙の話となると、これはとてもデリケートな話題です。

とりあげることは勇気が要りました。

筆者の個人的な経験を元に、冷静に考察してみました。

どんな絵手紙が嫌われるものでしょうか?次の5つのポイントです。

1)分かりにくい絵と言葉の絵手紙。

省略し過ぎて何の絵なのか分からない。文字や、言葉の意味合いが分からない。

2)感想や返信を期待する言葉が入ったもの。

褒められたい願望が伝わって圧力となる。

3)友人たちの絵手紙と絵柄と言葉が同じもの。

同一人物が何枚も同じ絵手紙を受け取るようにならないように気をつけましょう。

4)誰かの悪口、批判。同意しにくい言葉。極端な自慢となる絵や題材、言葉など。

5)絵を見れば分かるのに、絵の名前だけを書いた絵手紙。例として(とまと)だけ。

1.嫌われる絵手紙その1「何が書かれているか分からない」

それは書く人、絵手紙を送る人の間違いや誤解によるものでしょうか?

それとも、受け取る相手側に何かの理由があるのでしょうか?

書き手,送る側の問題です。

文字で言うと、書道でいう草書体も分かりにくいことで知られています。

さらに個性的な書き方、崩し方、省略が加わると、全く分かりません。

絵手紙では直線的な書き方、強いて言えば楷書の書き方が勧められています。

絵の方も、省略が大胆過ぎる絵、無理に大きく書いてアップした絵がそれです。

大きく書くのが、絵手紙らしいと思うのはいいのですが、程度問題があります。

自分だけ分かる省略ではなく、相手が分かる、分かり易い省略でなければなりません。

個人差がありますので実例の絵や文字は紹介できません。

2.嫌われる絵手紙その2「感想や返信を期待する言葉が入ったもの」

これも書き手側の問題です。

文字として「感想を下さい」と書かなくても、その思いや考えがあること自体が問題なのです。

もっと、徹底して相手を優先し、利他的精神をもって書いているか自問しましょう。

心の中に、上手と言われたい精神があれば、それは醜い精神だと思うべきです。

書き手が、誉め言葉を期待すると、「上辺だけの人間関係」しか生まれません。

いつでも、本物の思い、本物を書きましょう。

また、絵が上手で自分を賢い(知識教養)があるという思いがある人も危険です。

相手よりも自分が優秀と言わんばかりです。

謙遜さがなければ、喜ばれる絵手紙は書けません。

3.嫌われる絵手紙、その3。「友人たちの絵手紙と絵柄と言葉が同じもの。」

同一人物が何枚も同じ絵手紙を受け取るようにならないように気をつけましょう。

狭い地域で、友人関係が重なることがあります。

同じ絵柄と単調な言葉の絵手紙が3枚~6枚と届いたとしましょう。

絵手紙を書く人たちの感性が疑われます。

では、絵手紙を受け取った人の心のつぶやきを覗いてみましょう。

絵手紙が届いたわ。~さんからのものだわ。元気らしいね。

暑中見舞いの絵手紙、これで6通目。

皆さん、冷房のきいた部屋で過ごしている人たちだわ。

私はパートで猛暑の中で外回りの仕事だって知っているはずだわ。

みんな、同じ絵柄と同じ文面。

絵や字の書き方には、それぞれ個性があるようだけど、、。

さて、頂いた絵手紙にどのように反応したらいいかしら。困ったわ。

こちらは、高齢者の介護して回っている身、昨日は自分も熱中症で倒れて点滴受けてきたのに。

どちらの人にも、返信の手紙を出さないと、失礼に当たる。

お世話になっている方々で、礼儀正しい人ばっかりだわ。困ったわ。

メールでは失礼になるし、困ったわ。こんな絵手紙、本当は迷惑なのが分からないのかしら?

ストレスが増えるばかり。急いでやるべきこと忘れるところだった。

このことから、嫌われる絵手紙のことが少し分かったと思います。

4.嫌われる絵手紙その4「誰かの悪口、批判。同意しにくい言葉。」

これらの批判的な言葉は、同じ仲間同士で多いようです。

政治的な仲間は違う立場の人を批判します。

それを絵手紙に書いて喜ぶ人もいました。

もう一つ加えると、極端な自慢となる絵や題材、言葉なども嫌われます。

5.嫌われる絵手紙その5、「絵の名前だけを書いた絵手紙」。

絵手紙では、宛名の方にも文字を書くことができます。

そちらに個人的なことを書くのが一般的です。

もし、そちらにも何も言葉がなく、絵の方にだけ「とまと」と書かれても、書いた人の気持ちが全く分かりません。

何を言いたいのか?無言に近い、その種の絵手紙も嫌われます。

書いた人は、自分の気持ちを書くのが恥ずかしいのかもしれません。

しかし、受け取った人は困惑します。むしろ、怖いと思う人もいます。

それでは、相手に対して失礼なことになるかもしません。

6.人に対する観察力、洞察力を向上させて書きましょう。

相手の好みが分からない。

情報化の時代で、しかも道徳心が低下している時代背景があります。

ごく一般的な人でも、間違った刺激的なものや個性的なものを好む傾向にあります。

絵手紙は、健全な趣味として知られていますが、情報的な価値、芸術的価値としては高く評価されてはいません。

どこに、魅力を感じ、どのように評価すべきか困惑されることもあります。

相手が、絵手紙というものに理解を示していない、絵を大きく書いたものを好まない、絵手紙は受け受けとる側の評価次第というのも納得できないことがあります。

日本人は思いやりの文化と言われ、空気を読む力や共感する能力が高いと言われています。

絵手紙を書く人は、平均的日本人よりも、さらに高いと考えましょう。

では、お友達でも絵手紙に関心が無い人、音楽や他の趣味を持っている人など様々です。

絵手紙を書いて送る共通の友人が多いと、相手の方の立場が上か下かです。

立派な社会的な活動したり、地域の人に認められた活動している人、肩書のある人などです。

そのような人達は、交流範囲が広いのが一般的です。

さらに、何かにつけて、他者と比べることに慣れています。

そのため、言いたいことや個性的なことを気楽に書いて送れない。

遠慮しながら「型にはまった挨拶のような絵手紙」を出さざるを得ないかもしれません。

これは、絵手紙を書く側の問題ではなく、受け取る側の問題です。

文化や習慣に合わせた絵手紙を書こうとすると「型にはまったものになりやすい」に決まってます。

個性的な絵手紙を受け取ってくれる相手かどうか見極めましょう。

絵手紙は個性的な趣味であり、個性的なもの大歓迎だから、絵手紙らしさが出せるものです。

それを抜いてしまうと、味のないものになるでしょう。

社会的地位のある人、肩書のある人でも、柔軟性や識別力の高い人もいます。

一概には決めつけないでよく観察していきましょう。

絵手紙教室の講師、学校の恩師であっても、大人になれば「対等です」。

対等であることを好まない人が、受取人である場合が難敵です。

この場合は、「これも学びの素材」と考えます。

気楽な絵手紙仲間には、少し失敗作を送っても気になりません。

書いた数枚のうち、出来のいいのを送るか、彩色時に多くの色を使うなどして豪華さを演出してみてはどうでしょうか。

私は、金色や銀色、ラメ色など、光るものを塗ってごまかしています。(笑い)

絵手紙本来の、いい味は、そういうものではなく、余分なものをそぎ落としたところにあるのです。

このように、嫌われる絵手紙のポイントを考えてみました。

一通り、振り返ってみて、大きく当てはまることがなければ「合格」としましょう。

完全な絵手紙もありません。ヘタがいい絵手紙ですから。完全な人間もいません。

日本語には「10人10色」という言葉があります。好みも様々です。

あまりにも気を使い過ぎるのも「精神的によくありません」。気楽に。

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