絵手紙を始めたい人が入り口を間違わないように、ぜひ知ってほしいこと。

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絵手紙を始めたいと思ったことは非常に良いことです。

しかし、始める前によく考えるべき大切なことがあります。

それは、どんなコース(進路)を歩むのか選ぶことです。

コースの入り口を間違わないためにどうしたらいいでしょうか?

登山道の入り口で案内板がないなら、たいへん危険なことになります。

選んだ道が間違いだと気づいた時には体力と時間の浪費となり、命を失う迷路に入るかもしれません。

絵手紙の場合も芸術の分野に似ていて、「これが決定的に正しい」というものがありません。

基本的に、自由です。そのため、こういう書き方は絵手紙ではないと断言できません。

ですが、「自分が書きたい絵手紙とはどういうものか」を決めなければなりません。

まず、進むコースを選ぶ時に、どんなコースがあるのか調べなければなりません。

調べ方として、絵手紙を描いている友人に聞く、絵手紙の本で調べる、ネットで調べるなどの方法があります。

友人は信頼できるとしても、絵手紙について詳しいとは言えないかもしれません。

絵手紙教室の講師に聞くこともいいでしょう。それも個人差があります。

ネットで調べてみても、あまりにも多くの書き方や画像があって混乱するかもしれません。

それらの情報と自分の好みで進んでしまうと、後で後悔したり止めてしまうことになりかねません。

では、どうしたらいいでしょうか?

まず、進むコースとしてどんなのがあるのか知りましょう。

私の個人的な分類は、次の3つです。特長や費用、難易度などを見てみましょう。

1)本格的コース (日本絵手紙協会の指針コース)

1.絵手紙の道具 道具一式の費用は8千円~1万3千円。(最低額として)
  はがきとして、主に画仙ハガキを使用。2種類以上。にじみの多いはがきも多く使用。

  難易度も費用も少し高いと思ったほうが良い。

2.線描き筆を使って、言葉を書き、絵の輪郭などを書く。

  彩色筆は1本では足りないので、最低3本は追加するといい。

3.彩色には顔彩を使用。18色~30色を選ぶ。お勧めは30色。

4.墨とすずり(硯)を使用する。ココが大きなポイント

5.題材として花、果物、野菜などが多く。独創性は弱く比較的模倣が多い。

6.言葉はきれいな言葉、上品な言葉、ありふれた言葉が多い。思いっきり自分を出すものが少ない。

 もちろん、長く続けておられる方は、書き方にも言葉にも独創性が出ています。

7.学ぶ形式 全国の絵手紙教室や通信教育。それぞれによって、費用が違います。

 参考として次の情報が役立ちます。 

このサイトでは、通信教育の費用などの記事「絵手紙の通信講座の費用」

外部のサイト、日本絵手紙協会の「絵手紙ネット」から視聴してみましょう。

日本絵手紙協会のホームページをよく見ましょう。日本絵手紙協会のページ

協会が発行している「月刊絵手紙」を1部取り寄せてみる、又は年間契約して取り寄せるといい。

月刊絵手紙の申し込みも「日本絵手紙協会」のサイトからできます。」月刊絵手紙

絵手紙の知識、自由に投稿する機会、絵手紙で交流会に参加する機会が開けます。

さらに、指導者養成講座に参加する機会もあります。

それなりに、費用がかかります。私の場合、決して安い金額とは思いませんでしたが、本格的にやるにはある程度費用がかかることを自覚しましょう。

2)独創的な絵手紙のコース 当サイトもこちらに入ります。

1.絵手紙の道具 道具一式の費用は3千円~5千円程度からできる。 
  安い道具や持っているものを使う。自分で手作りした道具を使う。

  費用も難易度も格安でスタートできる。進歩や上達に時間がかかる。

  用具、ハガキ、その他の筆記用具、彩色用具は段階的に必要になる。

絵手紙の書き方のアイデアは、他の手法を何でも取り入れて書きます。

塗り絵、ちぎり絵、飛び出すカード、工作絵手紙、絵の具も様々ですから、アイデア次第で費用もかかると思った方が良い。

書く用紙として、主に画仙ハガキを使用。画用紙やにじみの少ないはがきを多く使用。

2.絵の輪郭を書くにも、言葉を書くにも、線描き筆から筆ペン、鉛筆やマーカー、割り箸など
  多様な筆記具を使用する。

3.彩色は基本は顔彩を使用する。水彩絵の具、ちぎり絵、クレヨンなど多様のものを使う。
  工作的な書き方と彩色も多い。

4.普通の墨と硯を使わない。線書きも言葉書きも硯で摺った墨を使わない。
  濃縮された液体の墨、液体墨液を使用。

5.絵手紙の絵の題材は、広範囲です。人物、風景、社会風刺、言葉のみの絵手紙なども。

6.言葉は、自分を戒める言葉やユーモア、ダジャレ、気持ちをぶっつける言葉。励ましと慰めの言葉など。ありふれたマンネリの言葉を避ける。

7.学ぶ形式 個人で独学が多い。本やネットで調べて学ぶ。友人仲間など少人数で学ぶことなど。

 個人的に調べたりする時間と努力が必要です。自分流、我流、自己満足に陥り易い。

のサイトの参考となる情報、私の選んだ絵手紙の達人

「日本ブログ村 絵手紙」

3)簡単で格安なコース2つ。1つは地域の絵手紙教室。

その方法は2つ。1つは地域の絵手紙教室や絵手紙同好会、サークルに参加するコース。

もう一つは主に独学です。インターネットで調べたり、本を購入して行います。

その主な特長。

1.道具も簡単なもの。最小限でスタート。時間の取れない人向き。

  お試しコースに近く、やってみて面白くない時はすぐに辞めてもいいコースといえます。

2.サークルでは、手本の真似が多く、面白さを感じなくなりやすい。それでも交流が楽しいという方もいます。人との交流や作品の交換などが刺激になる。

  サークルや教室は講師や指導者、仲間の人間性が大きく影響を与える。

  短所としては、人間関係が嫌い。一部の上手な人が注目されたり発言の影響力を持つ。

  独学では、交流がないと、続けるのが難しい。本人の努力が重要。

  学びは独学でも可能。絵手紙の本などで学べる。必要なものを順次追加する。
  疑問があっても、すぐには聞けないので進歩が遅い。刺激が少なくて面白みが無い。

3.途中で、筆も、ハガキも、顔彩ももっと追加したくなる。道具をそのつど、追加購入。

  これが、面倒だったり、相談できなかったりすると止めたくなり易い。

4.絵手紙の楽しみと面白さは、様々な個性や思いの人が、それぞれ多様な味のある絵手紙を書いていることを見ることです。

絵手紙の書き方も、他の人との作品の交流や作と品を見ることによって磨かれます。

独学ではこの要素が無かったり、足りないために一番大事な要素(楽しみ)を見失うことがあります。

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