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小学生の授業で絵手紙を効果的に教えるポイント。

この記事は30分~40分程度時間で教えるポイントをまとめました。
できるだけ、話しやすい言葉を入れてみました。
教える対象の学年によって、内容をさらに減らしたり、調整しましょう。
文部省の図工では、3段階に(1~2年生、3~4年生、5~6年生)分けています。

目次

1.3つのことを学ぶ 2.誰に向けて書くか
3.どんな内容を書くか 4.書きたい絵は決まりましたか
5.筆記用具とハガキはどれを使いますか 6.道具はそろっていますか
7.言葉の書き方のお話 8.練習用と本番用のハガキ
9.色塗りは必ずテッシュで確かめてから塗りましょう。
10.サインの書き方

1)今日は絵手紙について学びましょう。3つのことを学びます。(目標を明確に)
1.絵手紙の道具の使い方を学びます。
2.学んだことを元に実際に絵を書いて、色も塗って、そして言葉も書いていきます。
3.書いた絵手紙をみんなで見て、感想を発表しましょう。
2)誰に向けて書くか
絵手紙を書く前に考えておくことがあります。
絵手紙というのは絵と言葉を書いた手紙です。ハガキに書いても広い意味で手紙です。
手紙ですから誰かに読んでもらうためのものです。
誰に見てもらいたいと思いますか?
まず、それを決めなければなりません。
お母さん、お父さん、兄弟姉妹、おじいさん、おばあさんですか?
それとも近所のお友だち、学校のお友達ですか?
近所の大人の人や先生に書いてもいいですよ。
誰に書いてもいいですが初めにハッキリと決めておきましょう。
(その他に、自分に向けて書く絵手紙や、大勢の世の中の人に向けて書く場合もあります)
決まったら練習用のハガキの郵便番号の枠のある方に「えてがみの相手、~さん」と書きましょう。

3)次に大切なのはどんな内容を書くかどうか決めることです。
自分の気持ちを書く、相手の良い点を見つけて書く、喜ぶことを考えて書く
誰かから何かをいただいた時にありがとうと口で言うかもしれません。今度は絵手紙でありがとう、の気持ちを伝えることができます。手紙を受け取った人が喜ぶような言葉を考えましょう。言葉はよく考えないとすぐには出てこないかもしれません。

「~をいただいた。とてもうれしかった」、
「早く、おじいさんやおばあさんに会いに行きたい」
お父さんに叱られたことがあったら「しかられたけど、ボクの将来のためだってわかったよ」
「~さん、元気でね」と言うような書き方ができるかもしれません。

絵手紙に書く言葉は、題材と関係のある言葉を書くのが良いと言われています。
関係のない言葉でもどちらでも構いません。

4)絵手紙に書く絵は決まりましたか?

絵の題材(だいざい)のことを、モチーフとも言います。
例えば、初めはトマト、イチゴ、ピーマン、レモンなどの果物や野菜を書くことがあります。
また、人の顔を書くこともあります。

今日の題材(モチーフ)は、「いろいろな葉」を書くことにしましょう。
木の葉、花や果物の葉などが1年中あります。買ってこなくても拾って洗って題材に持参できます。
(木の葉がダメな場合もあるので、それ以外の題材も考えておきましょう。)
(絵手紙ではどんな題材を選んで書いてもかまいません。)



[教える側が考えること]


小学生でも1年生と6年生では絵手紙を書く能力にも大きな違いがあります。
限られた時間、50分程度では、自由な絵の題材で絵手紙を書いて完成させるのは難しいと思います。そのため、絵の題材を果物や葉に決めておいた方が書きやすいでしょう。
90分以上の時間をかけて書く場合は、絵の題材を決めないで自由に書かせることもできます。
その際には前もって書きたいものを考えて来るように伝えましょう。

自由な絵手紙は、家族やお友達、おじいさん、おばあさんに知らせたいことを書きます。
こんなびっくりすることがあった、こういうことができるようになったなどです。
自分の思い出や出来事を書くことも出来ます。
今回のこの資料では「小学生の絵手紙作品の実例」を紹介していません。
資料の請求があれば、無料でメール送信します。
資料は画像と説明付きで27作品を紹介しています。

練習用のハガキの表に3つのメモを書く
絵の題材と言葉が決まったら、練習用ハガキの表に、鉛筆で3つのことを書きましょう。
1.絵手紙を書く相手 2.絵の題材の名前 3.書きたい言葉を書いてみましょう。

5)筆記用具とハガキはどれを使いますか

書き終わったら、今度は書くための道具、筆とハガキについて知っておきましょう。
絵を書くときに、線書きをする筆にはたくさんの種類があります。
(画像1)

今回は油性マーカーを使います。ほかにも色を塗るため筆が必要です。
これは、学校で水彩画を書く教材として持っているものを使いましょう。
ハガキにも種類があります。水を少しはじくものと、吸い込んでにじむものが5段階もあります。
今日使うのは水を少しはじく「画用紙」を使います。
小学の高学年の場合は、少しにじみのある「画仙ハガキ」を使ってもよいでしょう。
色を付ける絵具(彩色をするとも言います)にも種類があります。
今は水彩用の絵の具を使います。色を混ぜるパレットも付いているのを使います。

6)道具が全部そろっているか、確かめてください。

1.新聞紙 2.半紙 3.ハガキ 4.筆(マーカー、彩色筆、鉛筆)
5.絵の具とパレット(色を混ぜるのに使用) 6.絵に書くもの(題材・モチーフ)7.テッシュペーパー 8.水(筆洗い用)(よく洗わないと色が残って失敗します)

いよいよ練習用ハガキに絵を書く。

練習用のハガキの表を見てから、裏側にマーカーで書いていきましょう。
マーカーで絵を書いたら、今度は言葉も書きましょう。色は塗りません。
絵を書き終わって、言葉が書けないと思う人は、そのままお話を聞いてください。

7)言葉の書き方のお話です。

まず、題材をよく観察します。そして、題材に話しかけてください。
題材は何と答えていますか?
木の葉は、お父さんのように、いっぱい働いて疲れていませんか?
大きな木から離れて、さびしく感じていませんか?
人のために酸素を作ってくれました。
いっぱい、働いてくれたことを感謝できます。ほめてあげましょう。

題材ではなく、書きたい相手に喜ばれることを書くこともできます。
最近、どんなことがあったか、うれしいこと、びっくりしたこと、がっかりしたこと、叱られたこと、ほめられたことを書くことができます。

8)練習用のハガキに絵も言葉も書き終わったら、次は本番のハガキに書きましょう。

本番用のハガキに絵を書いていきましょう。次に言葉も書きましょう。
練習用のハガキには色は塗りませんでした。
今度は、色を塗ります。
色を塗るときに気を付けることは、色を服につけたり机から落とさないようにしましょう。

9)色塗りは必ずテッシュで確かめてから塗りましょう。

色塗り用の筆に水を付けて、それから絵の具の上で丸く動かします。
それを、パレットの上で、ちょうどいい色かどうか一度確かめます。
それでも分りにくい時は、テッシュペーパーに少しだけ色を付けてもう一度確かめます

実際にハガキに塗る前に、テッシュペーパーに色を付けてみて、確かめてから塗ってください。
大事なポイントです。確かめないと失敗しやすくなります。

色を塗る筆は1本なので、ほかの色を塗りたい時には、筆をしっかり洗濯(洗うでは弱い?)しましょう。
筆がきれいにならないまま、次の色を塗ってはいけません。よく洗いましょう。

10)全部出来上がったら、名前、サインを書きます。

サインの書き方の例です。

絵手紙を書き終わったら前の方の机に置いてください(机を準備しておく)
大勢で囲んで、上から見えるようにします。黒板に貼り付けられるならそれでも構いません。

11)絵手紙作品を見る、読み解く。

手紙でも、相手の人がその手紙を読めないこともあります。
読みにくい字を書かないようにしましょう。
絵も同じように、分かりやすいと、気持ちが伝わります。

今日書いた絵手紙でも正しく理解する人と、間違って理解する人、意地悪な気持ちで見る人がいるかもしれません。
絵手紙は相手の気持ちを思いやって、優しい気持ちで書くものです。
人を批判したり、不満を書いたりしないで、相手をほめたり、感謝の気持ちを伝えるものです。
恥ずかしがらずほめるところ、良いところをを探しましょう。
絵手紙は何年たっても残るので、大人になってからも良い思い出になります。

絵手紙を書いた感想の発表会

お友達の作品の良いと思うところを探して、見つけたら発表しましょう。
そのようにしてお友達の絵手紙を注意しながら見てみましょう。良いと思う点に気が付
いたら手を上げて知らせてください。そして、全員の感想をいいましょう。
初めに、この絵手紙を、どのように思いますか?

全員の作品の感想を言い終わったら、今日は終わりです。
作品を誰かに渡すか、それとも教室に展示するかを、まだ決めていません。
そのため、皆さんの絵手紙を、いったん先生が預かることにします。

最後に、後片づけがあります。
先に、汚れた水をこちらのバケツに入れましょう。
その後、自分の絵の具や道具を片付けて下さい。

もう一つの教え方の例・主な項目

1. 準備

  • 道具の説明: 絵手紙に必要な道具(筆、絵具、葉書、下敷きなど)を準備し、その使い方を説明します。
  • テーマの設定: 季節に関連したテーマを設定すると、生徒たちがより親しみやすくなります。

2. デモンストレーション

  • 簡単な絵を描く: 基本的な線や形を使って簡単なイラストを描く手順を実演します。例えば、丸や三角を使って果物や花を描く方法。
  • メッセージの書き方: 絵の下に短いメッセージを書く方法を教えます。漢字や平仮名を使い分け、子供たちが書きやすいようにサンプルを見せると良いでしょう。

3. 実践

  • 個別指導: 生徒が自分の作品に取り組む間、教員はそれぞれの進行状況を見守り、アドバイスを行います。
  • 自由な発想を尊重: 子供たちが自由に発想を広げ、ユニークなアイデアを絵手紙に取り込めるように励ましましょう。

4. 完成と共有

  • 発表の場を設ける: 生徒が完成した絵手紙をクラス全体で見せ合う時間を作ります。これにより、互いの作品を称賛し合い、達成感を得ることができます。
  • 展示会: 教室内で小さな展示会を開き、学校の他の生徒や保護者にも作品を見てもらう機会を作ると、更にやる気が高まります。

これらのステップを踏むことで、絵手紙を通じて子供たちの創造力や表現力を高め、楽しい学びの場を提供できます。質問があれば、何でも聞いてくださいね。

道具の説明: 絵手紙に必要な道具(筆、絵具、葉書、下敷きなど)を準備し、その使い方を具体的に説明するには?

もちろんです!絵手紙に必要な道具の使い方を具体的に説明する手順を以下に示します。

1. 筆

  • 種類: 書道用の筆と同様に、細筆と太筆があります。
  • 使い方:
    1. 持ち方: 筆は指でしっかりと握り、ペンのように扱います。
    2. 筆を洗う: 初めに水で筆を湿らせ、絵具が乗りやすくします。
    3. 絵具を付ける: パレットで絵具を少量取り、筆に染み込ませます。多すぎると線が太くなりすぎるので注意します。

2. 絵具

  • 種類: 水彩絵具が一般的です。赤、青、黄色などの基本色からスタートすると良いでしょう。
  • 使い方:
    1. 調合: パレットで必要な色を混ぜます。例えば、赤と黄色でオレンジを作ることができます。
    2. 薄め方: 水で絵具を薄めることで、色の濃淡を調整できます。

3. 葉書

  • 種類: 普通の葉書サイズ(約100×148mm)の厚手の紙を使用します。
  • 使い方:
    1. 下書き: 鉛筆で軽く下書きをすることで、失敗を防ぎます。
    2. 実際に描く: 筆で絵を描き、乾いたら文字を入れます。

4. 下敷き

  • 種類: 作業台や机を汚さないための下敷きを用意します。新聞紙でも代用できます。
  • 使い方:
    1. 敷く位置: 葉書の下に敷き、机を保護します。
    2. 安定させる: 絵具がこぼれたり、はみ出したりしても問題ないようにします。

5. パレット

  • 種類: 絵具を混ぜるためのパレット。プラスチック製のものが多いです。
  • 使い方:
    1. 色を置く: 絵具を少量ずつパレットに置きます。
    2. 混ぜる: パレット上で絵具を混ぜて、目的の色を作ります。

これらの道具の説明を行いながら、実際にデモンストレーションを交えて進めると、生徒たちが理解しやすくなります。絵手紙の魅力と楽しい制作過程を感じてもらえるように工夫してみてください。質問があればいつでもどうぞ!

絵を想像で書かせる方が難易度が高いと思います。野菜や果物などの実物があれば書き易いでしょう。どんなものがふさわしいか、教えて下さい。

そうですね、実物を観察しながら描くことで、子どもたちもより具体的にイメージを掴みやすくなります。以下の野菜や果物は、形や色が特徴的で、低学年の小学生にも親しみやすい題材です。

野菜

  1. トマト: 丸くて赤いトマトは、基本的な形を学ぶのに適しています。
  2. にんじん: 長くてオレンジ色のにんじんは、直線と曲線の組み合わせを練習するのに良い題材です。
  3. ピーマン: 緑色で独特の形をしたピーマンは、曲線の描き方を学ぶのに役立ちます。
  4. かぼちゃ: 秋の季節にぴったりのかぼちゃは、複雑な形とテクスチャを観察する練習になります。

果物

  1. りんご: 丸くて赤いりんごは、簡単な形と豊かな色彩の練習に適しています。
  2. バナナ: 黄色くて曲線の多いバナナは、線の流れを学ぶのに良い教材です。
  3. ぶどう: 小さな丸が集まった形のぶどうは、反復と集中力の練習に適しています。
  4. : 秋の味覚として親しまれる柿は、独特の形と色合いを描く練習に適しています。

これらの野菜や果物を実際に見て描くことで、観察力を養いながら楽しく絵手紙を作ることができます。

、実物を観察しながら描くことで、子どもたちもより具体的にイメージを掴みやすくなります。以下の野菜や果物は、形や色が特徴的で、低学年の小学生にも親しみやすい題材です。

野菜

  1. トマト: 丸くて赤いトマトは、基本的な形を学ぶのに適しています。
  2. にんじん: 長くてオレンジ色のにんじんは、直線と曲線の組み合わせを練習するのに良い題材です。
  3. ピーマン: 緑色で独特の形をしたピーマンは、曲線の描き方を学ぶのに役立ちます。
  4. かぼちゃ: 秋の季節にぴったりのかぼちゃは、複雑な形とテクスチャを観察する練習になります。

トマト、にんじん、ピーマンは大きさが適度でいいでしょうね。葉書の 種類ですが、普通の葉書サイズで、大丈夫でしょうか?その大きさが書きにくい場合にはどの大きさがいいでしょうか?

そうですね、普通の葉書サイズ(約100×148mm)は一般的で扱いやすいですが、低学年の小学生にとっては少し小さく感じることもあるかもしれません。以下のポイントを考慮に入れて、適切なサイズを選ぶと良いでしょう。

葉書サイズの選択ポイント

  1. 持ちやすさ: 子どもの手にフィットするサイズが理想的です。少し大きめのA5サイズ(約148×210mm)は、描くスペースが広く、描きやすいです。
  2. 作業スペース: 描くスペースが広いと、細かい部分にも取り組みやすくなります。A4サイズ(約210×297mm)はさらに広く、自由な発想を促しますが、大きすぎて扱いにくいこともあります。
  3. 保存性: 完成した作品を保存する際に、標準的な葉書サイズだと整理が簡単です。ただし、特別な作品を大きな紙に描いて、展示する場合はA4サイズが適しています。

推奨サイズ

  • A5サイズ: 描きやすさと持ちやすさのバランスが取れているため、小学生にとって扱いやすいサイズです。特に低学年の子どもたちにおすすめです。
  • 普通の葉書サイズ: 通常の絵手紙を描くには十分ですが、細かい描写が難しい場合があります。

実践例

授業の始めに、普通の葉書サイズで簡単な絵を描かせ、その後、A5サイズで詳しく描いてみるという方法もあります。これにより、子どもたちが異なるサイズでの描き心地を体験できます。

子どもたちの成長や好みに合わせて、最適なサイズを選んでみて下さい。