ここでとりあげている言葉は、小池邦夫氏の著作物から、その要点を取り上げています。
大事だと思えるポイントは筆者が補足追加しています。
絵手紙を勧める理由1.思い切ってヘタに書ける。
日本絵手紙協会の公式教本「絵手紙をかこう」にはこう書いています。
春がやってくると、みんな一人ひとりがいきいきしてくる。
あったかくなるからだろう。元気活力も出てくる。
絵手紙が配達されると誰もが嬉しくて幸せな気持ちになってくる。
春の到来と似ている。
私は50年、絵手紙をかいてきた。
うまかったから始めたのではない。
かいてると面白くて飽きなかったのである。
なぜ面白かったのか。
思い切ってヘタにかいたからである。
大きな字で飾らずに自分をぶっつけたのである。
手でかいていると、一人ひとりが主役になれる。
小さいハガキだから、一人しか読まぬから、ぶっつけ書きがやれた。
妙に充実して快感さえあった。
絵手紙を送ると信頼されるようである。
特に感謝の気持ちは、絵手紙がいい。わずかな金額である。
手書きをしていると漢字も忘れず文章も自分流で書けてくる。
書くと、人が育ってくる。
私は「書育」と呼んでいる。
逢いたい人には絵手紙を書いてみませんか。
必ず届く。。
絵手紙を勧める理由2.心を伝えるアートだから。
著書「絵手紙をはじめてみませんか」より
もともと私は絵が描けなかった。
年賀状に絵が描けたらどんなにいいだろうと、憧れ続けていた。
字は書けても絵は才能が要ると思い込んでいた。
ある日、「ヘタでいい、ヘタがいい」と自ら唱えてチャレンジしたら、何となく描けた。
挨拶や約束事がある本来の手紙と違って、絵手紙が自由なのは
「世の中に合わせなくていい」
「自分の心の中を発信させればいい」からだ。
私はそんなやり方で、こっそり書き続けている。
大抵のことには飽きがくるものだが、絵手紙は飽きない。
きっと、一生続けても書き足りないだろう。
何がおもしろいのかと、訊ねられる。
自分を表現すること以上に、ほかにおもしろいものはあるだろうか。
私にはない。
おもしろいから「手紙かき」になった。
手紙の中で絵も描ける。字も練磨できる。
いい言葉だって、時にはつかまえる。
いい人にだってめぐり会える。
どんなに遠くにいる人でも、絵手紙を書けば遠くはならぬ。
遠くの人をつないでくれるのも、絵手紙の力だ。
絵手紙というのものは、絵を描き、字を書き、恥をかきつつ、人間の総合力を
身につけるライフワークだと私は思っている。
絵手紙を勧める理由3.心をこめた手書きは美しい。
ヘタでいいと言われても、、困ってしまう方もおられるでしょう。
小池氏の言葉にこうあります。
便利な世の中になった。
でも手書きの底力は、人間が生きている限り心を動かすだろう。
メール100通より、絵手紙の1通は残る。
心を込めた手書きは美しい。
それには充実した毎日が必須。
つまり、絵手紙は書き方ではなく、生き方そのものだ。
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