絵手紙らしいとはどんなことでしょうか?
今回は、基本的な5つの点を意識しました。
1)にじみのあるハガキを使用する。太陽(にじみ3)と信濃(にじみ4)を使用。
2)線は、筆で書く。筆ペンではなく。(筆ペンの作品が多いため)
3)墨は固形の青墨を硯で擦って作りました。(市販の青墨液と違いは分かりません)
4)彩色は、7~8割程度の色塗りです。顔彩使用。
5)変化のある線、かすれた線など個性的な線で書かれていますか?
バラの作品例(その1)と(その2)
バラの作品例(その1)
ハガキはにじみのある(3)太陽を使用。
バラの作品例(その2)
ハガキは信濃(にじみ4)を使用。
解説(個人的な解釈ですが、参考になればいいです。
なぜ、にじみの多い絵手紙を紹介したのか、というと
ネット上では、にじみの多い作品が少なくなったと思うからです。
実は、私もそうです。
「墨のついた筆の進める速さを均一にすること」は難しい。
熟練者は、この速さが均一なので、長い線を同じように書けます。
「線書きの練習」を十分やってから、本番に臨むといいでしょう。
意識的に、所々で筆の動きを止めると、丸い墨のにじみ(墨だまり)が出ます。
これをやると、書く方も楽ですし、線も変化があって面白く「いい個性、味」がでます。
にじみのあるハガキだからこそ、できるもの。書けるものでしょう。
こういう線の絵手紙が少なくなっています。
彩色も、色使いも塗り方も制御して(腹八分の食事のように)塗るのが望ましい。
彩色も、できるだけ少なく(色塗りを制御して)して、分かり易く塗るのが望ましい。
当サイトの、バラの絵手紙画像の記事と比べてみましょう。
絵手紙らしさの5つの点から離れているものも混在して投稿しています。
時々、良いのもやマズイものもあります。(笑い)
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