ヤフー知恵袋というのをご存知ですか?
そこに、顔彩ではなく、水彩絵の具で絵手紙を書きたいという質問がたくさん出ていました。
そこで、筆者からの注意点をまとめてみました。
水彩絵の具で絵手紙を書く注意点。その1ーハガキ(用紙)の選び方に注意。
初めに、注意したいのは「ハガキの選び方」です。
水彩絵の具にはそれに合う用紙があります。一般に画用紙と言われています。
画用紙に近いようなハガキにすることです。
「水採用はがき」で検索して取り寄せることもできます。
代わりにスケッチ用画用紙を使って書いて、ハガキの大きさにカットしてもいいでしょう。
水彩絵の具に適するハガキとはどんなものですか?
画仙紙、水彩紙、スケッチ紙、ケント紙、和紙など紙質によって絵の具の吸い込み(にじみ)も、発色もみんな違います。
それぞれの特長がありますので、それをうまく使いこなすことが大事です。
「水採用はがき」で検索して取り寄せることもできます。
水彩絵の具に適するハガキとは、水彩紙、スケッチ紙、画用紙のハガキのこと。
避けた方がいいハガキ、書き方に注意すべきハガキはどんなもの?
避けた方がいいハガキ、書き方に注意すべきハガキは、官製はがき(それに近いハガキ)。
理由は、絵の具が浸み込みにくいことです。
いわゆる、表面がツルツルしているハガキです。
それに似たものとして百円ショップなどで売られている「50枚108円」のものもあります。
そのハガキでも、書き方に注意して、書きにくさを克服する方法があります。
1)浸み込みにくいので、濃く塗る。
2)一度塗って、少し乾かして、もう一度塗る。2度塗り、重ね塗りともいう。
この2つの方法で克服できます。
その方法で最近書いたもの(ハガキにイラストとして小さく書いた)の画像。(1)
比較のため2枚のタンポポの葉を見てください。
1は、色が浸みこみにくいハガキで書きました。
2は、画仙ナンバー1という「画仙紙」です。画仙紙としては浸みこみにくい方です。
それでも、色が浸みこんでいるのが分かると思います。
葉の色具合が違うのが分かるでしょうか?
水採用のハガキで書くと、2のように、色が浸みこみやすく、塗り易いです。
水彩絵の具で絵手紙を書く注意点2。線描きはに滲みにくい筆記具にする。
絵手紙は絵の輪郭を線で表すのが主流です。
水彩絵の具を使って彩色する前に、絵を線書きします。
絵の線を書く時に、水彩絵の具の黒を使って書いてはいけません。
色を塗る時に、その黒い線と重なると「色が混じり合わさって汚い色になります」。
これを避けるためには、にじみの少ない筆記具を使って、線描きをすることです。
にじみの少ない線描きの筆記具とはどんなものがありますか?
滲みにくいハガキ(ツルツルのタイプ)に絵を書く、線書きの筆記具は4種類。
1)ボールペン
2)ジェルボールペン
ゲルインクを使ったもの。油性ペンのように耐水性があり、なめらかさのボールペンと合わせたもの。耐水ペン、耐水ボールペンともいう。
3)油性ペン。
4)クレヨンなどのパステル。色鉛筆、鉛筆。ダーマトグラフ。
この4つがにじみの少ないものです。
筆ペンの場合はどうでしょうか?
上の4種よりも少し劣ります。(滲みにくいハガキの場合です)
水採用のハガキや画仙ハガキで、線を書く場合にはまた別です。
上の4種類の筆記具の他、筆ペン、墨液、などが多く使われています。
水彩絵の具で絵手紙を書く注意点3。混色と重ね塗りを活かそう。
滲みにくいハガキでも、重ね塗りによって、滲みにくい点を克服できます。
その作品例。3点。
重ね塗りをすると、水彩絵の具でも書けますが、かすれた線、多くにじんだ線は書けません。
ここまで注意点として、ハガキの紙質(にじみ具合)、線を書く筆記具を取り上げました。
3つ目は、水彩絵の具の良い点も取り上げます。
3つ目の注意点は、水彩絵の具と顔彩(本格的な絵の具)の違いよるものです。
顔彩は、紫外線などによる色の変化や劣化が少ない。
水彩絵の具は、劣化や変化が起きやすいとされています。
そのため、水彩で書いた絵手紙は、そのままですと長く展示するには適しません。
殆ど方はそれを気にするようなことではないでしょうが知っておくと良いでしょう。
水彩絵の具は、顔彩よりも優れた良い点もあります。
まず、色を混ぜて使うのに適していて、多様なきれいな混色や重ね塗りができます。
この点、顔彩は混色するのが難しく、混色すると汚い色になります。
顔彩の場合の混色は2色程度に抑え、多くて3色が限度と考えましょう。
これを解決するために、絵の具メーカーでは、多くの色を最初から作っています。
それを購入して、使うことになります。
さらに、詳しいことは関連記事をご覧下さい。
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