南天の絵に「難を転じて福となす」という言葉を添えている絵手紙が多い。
縁起物として、それは大切にされています。
それにはどんな意味があるのでしょうか?
難を福に変えることは、できますか?
絵手紙を書く方は、一般的に知的なレベルも高く、洞察力も高い方が多いものです。
一般的な意味は、たとえ困難にあっても、そこから学び、貴重な経験に変えて、
それを幸福に変えるという意味です。
困難から自分の弱点を学び、それを忍耐し克服していくことは並大抵の努力や
忍耐で「幸福」に変えることはできません。
普通以上の努力や忍耐があって、初めて達成されます。
少しの弱点なら、克服しやすいかも知れませんが、難病や厳しい試練の元では簡単ではありません。
しかし、幸福に変えようとする方向は間違っていません。どのようにでしょうか?
幸福を外に探し求めるのではなく、幸福を内に作る努力をしましょう。
一時的な楽しみのような幸福は、すぐに消えてしまう幻想です。
もし、自分の状況が厳しいとしても、本当に心から生きていることに感謝できたらどうでしょうか?
一般に幸福を外に探し求める傾向があります。それは、本物とは言えません。
絵手紙の喜びと同様、他者の評価や人気、評判に依存しません。
楽しめる自分を創る、自分を成長させる所に、本当の喜びや幸福があります。
偉大な先人たちも、「自分の力で福を創るのではない」「創られた自然を見習い、それに近づくのが福をもたらす」と言う。
南天を書く前に、「難転」その言葉の意味を探ってみてはどうでしょうか?
ある程度、探るだけでも深みのある「いい言葉」が生まれてくるでしょう。
上は、塗り絵用のもの。下絵。