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絵手紙の書き方の基本指針と、書くときの準備、書く手順。

絵手紙の書き方の基本について知りたいという要望があります。
書き方の基本は「日本絵手紙協会の公式教本・絵手紙をかこう」の本やWeb上で検索すると知ることができます。

これから紹介する「書き方の基本」は、日本絵手紙協会の指導方針に基づくものと、その方針とは違う独自性を加えたものが圧倒的に多くなってきています。

その一つの原因は、絵手紙の著作権など法律的な規定が曖昧であるからです。

現代のネット(WEB)環境では、「絵手紙の書き方」で検索すると、日本絵手紙協会のサイトよりも他の個人のサイトが上位に何件も出てきます。
どれを選べばいいのか非常に分かりにくいものになっています。

絵手紙の書籍でも、協会の指針から離れたものが多数出されています。

これは絵手紙が普及していることの現象だと思いますが、多様化しています。

この記事では、絵手紙協会の指針そのものと、変えていった方が良いと思う両方を紹介します。

皆さんも一緒に考えながら、書き続け、広めていきましょう。

1.書き方の基本指針はどんなことですか?

書き方の基本指針は、50年以上前のものです。

基本は、「絵手紙は自由」です。

指針は法律のように必ず守るべきものではなく、原則のようなものとご理解下さい。

日本絵手紙協会の小冊子「絵手紙のススメ」の内容

基本の3つの心得(指針)

 1)ヘタでいい、ヘタがいい。
 2)ぶっつけ本番
 3)お手本無し

これだけはしてはいけません

 1)下書き、練習はしない
 2)人まねはしない
 3)ホゴ(書き損じ)は出さない。絵手紙に失敗はありません。
 4)かいたものはためておかない。
   切手を貼って投函してこそ絵手紙といえます。

それを示したパンフレットの画像です。

絵手紙のススメの冊子ー1p
絵手紙のススメの冊子ー2p
絵手紙のススメの冊子ー3p
絵手紙のススメの冊子ー4p
絵手紙のススメの冊子ー5p
絵手紙のススメの冊子ー6p
絵手紙のススメの冊子ー8p
絵手紙のススメの冊子ー9p
絵手紙のススメの冊子ー12p

2.見直した方が良いと思う項目。(個人的な見解)

当然ですが、これは批判のために投稿しているのではなく提案です。

時代が変化しているので見直すべき点があると思うからです。

1)書いたものは溜めておかない。」について

すぐに投函しようとありますが、現在の通信手段は、スマホで無料チャット、ライン、メールなどが主流です。

わざわざ、郵便では出さない人が圧倒的に増えてきました。
指針は50年以上前からのものです。
現在は、メールに添付画像として絵手紙をつけて送るというのが当たり前になっています。

ネットで、絵手紙のブログを書いている人たちは、絵手紙教室の講師たちですが多いです。

その方たちも書いたものを相手に郵送するのは少ないように観察しています。

私の見解)書いたものを溜めておいてもいい。できるだけ、出すように努めましょう。

もし、書いたものを溜めるなら、しっかりした目的を持って溜めるべきでしょう。

2)人まねはしないことについて。

個人が公開している作品が、印刷された本でも、ネット上の画像でも、それを真似したからと言って著作権に触れるものではありません。

有名歌手の歌を真似して歌ったからと言って法律違反にならないのと同じです。

人まねをしてはいけないというのは、上達が遅いからという見解があります。
人まねをしようとしても、個性があるので、なかなか人まねさえ難しいのが実情です。

絵手紙は、写実的に書くのではなく、「簡略するところの多い絵」です。

省略したものを見て、さらに省略すると良い作品にはなりません。

私の見解)良いと思ったところは、どんどん真似をするべきです。

書き方も、生き方も「良いと思ったところを真似をする。

それが、無理の無い自然の姿と思います。

4)お手本無しと人まねについて。

お手本なしのところで、「花や野菜は神様がつくった最高のお手本です」とある。

その花のお手本を真似するのはいいと言います。

私も、ほんとうに、その通りだと思います。(これについては別の記事でまとめます)

しかし、人の書いた作品をまねしてはいけないという。

私の意見)人の書いたものも真似していいと思う

特に、良い点は真似し、足りない点は真似しない。

作品に区別や差別をつけるわけではない。「絵手紙に優劣は無い」という方針のとおりです。

むしろ、書き手の心が、これはいいなと思ったら真似をすべきです。

教育や進歩はそのようにして行われてきたのではないでしょうか。

どれを、どのように真似をするかは、各個人で決定すべきことで、講師が決めるものではありません。

3.絵手紙を書くときの心得。

絵手紙を書こうとするときに考える6つの準備することとは何でしょうか。

1『だれに』書くか考える

(自分・不特定・家族・親しい友人・仕事仲間・その他)

2『何のために』書くのか。

(挨拶・近況・お知らせ・感謝・励まし・楽しい報告)

3『何の絵を』書こうか。 モチーフを考える。

 (花・果物・野菜・人物・動物・器や道具・風景) 

4『どんな言葉を』書こうか。 

 (挨拶・近況。日常会話・考えたこと・感謝・励まし)

5『どのように書いて』いったらいいだろうか?

 (どのハガキに、どのように書くか。簡単に単色・彩色・プリント・手書き雑・手書き本格・ その他)

6『どう送るか』 

 (手渡し・メールに添付・スマホで添付・郵送・その他)

4.私の場合の、絵手紙を書く手順11項目。

私の場合の手順を文章にしてみました。
(もちろん決まりではありません)

1)黙想や祈り 書こうとする前に目を閉じて、落ち着けるように、集中できるようにする。

2)初めに考えるべき6ステップ(上記記事)を考える。

3)道具や用具は全部揃っていますか?書く途中で水がないとか、テッシュがないということがないように。

4)描くためのモチーフを準備する。位置や書く方向を決める。

花の場合は一輪がいい。花を書く前に匂いを味わい、どの角度から見たらきれいなのか?回転させながら決める。花というモデルにポーズをとってもらう。

花と語る。美しさやエネルギーを分けてもらうつもりで語りかける。

5)書こうとするものの出来上がり(完成)をイメージする。

この段階で、どのような線の絵を書くか、どんなにじみのハガキがいいか、筆記具はどれがいいかを考える。

6)どんなハガキをつかうか、にじみの強さの確認。どんな線の強さがモチーフに合うのかを考える。

7)墨をつけて、線描き筆を調える。
半紙などで墨の濃淡を確認し、場合によっては線書きの練習をする。

8)線描き筆で集中して書いていく。

途中で休んだりしないで全体を書き込む。細かいところは一呼吸してからでいい。

9)彩色の場合、半紙やテッシュなどにつけて色を確かめる。

ここを省略すると失敗しやすい。プロの料理人が、味見をして確かめるのと同じこと。

10)言葉を書き込んでいく。言葉はメモ用紙に書いてから、それを置いてみるといい。絵とマッチしているか、文字数や字の大きさが適当かが分かり易い。

11)最後に押印して終了


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