墨彩画や日本画では、彩色の筆の先のことを稲穂の「穂」というようです。
その穂(筆)に異なる色をいくつも含ませることで,立体感のある絵が生まれます。
それを、色の諧調といいます。注意点は、素早く描くことです。
筆の中で色が混じり過ぎないようにすることです。
早速、見てみましょう。
3つのパターンをみてみましょう。
その1のパターン)花の色を立体的に塗るその例
花の種類によって花びらの色がちがいます。
今回は、赤い色の花を想定しています。椿やハマナスなど。
1.色は、筆に鳩羽(または鳩羽と紫)を梅皿からとります。
2.次に筆の先を少しテッシュペーパーで吸い取って、すぐに紅と白をつけます。
3.一番の先端は紅を(濃い目の紅)梅皿からとって、すぐに書き始めます。
下の画像を参照。
![彩色の1](https://xn--kpuq01d3ha.net/wp-content/uploads/イメージ-110-625x392.jpg)
その2のパターン)花の葉の表現
葉の表現も立体的に、ぼかしたような彩色法があります。
他の方法でも、ボカシの方法があります。
今回は、下の画像を参照して見て下さい。
1.先に若葉(黄緑)を筆に取り入れます。
2.次に先の部分をテッシュで吸い取ってから、青磁または緑青をつけます。
3.最後に黒をほんの少し片側につけて、すぐに書き込みます。
![彩色の2](https://xn--kpuq01d3ha.net/wp-content/uploads/イメージ-2-6.jpg)
その3のパターン)赤みのある紅葉の表現。
1.黄土を筆にとります。
2.次に筆の先の方をテッシュで少しとってから、そこに紅をつけます。
3.すぐに書きますが、筆のどの部分を使うかで色の表現が変わります。
下の画像を参考にして下さい。
![彩色の3](https://xn--kpuq01d3ha.net/wp-content/uploads/イメージ-3-7-625x410.jpg)
共通の注意点
彩色の時は、筆を斜めに倒したり、回転させたりします。
絵手紙の時のように、上からポンポンと叩くような感じでは塗りません。
むしろ、筆の上と下にどの色が入っているかを覚えて、どこを多く使うかで決まります。
少し、半紙などで練習してから書くのも良いでしょう。
絵手紙の書き方は、先に線を書いてから、後で色を塗るのが普通ですが、
墨彩画や水彩画、日本画などは違います。
むしろ、輪郭線を書かないで表現することが多いのです。
この特性を把握してから書いて行きましょう。
筆を2本を持って、立体感を出す書き方の紹介。
1.彩色筆2本には別々の色をつけます。
2.その2本を持って、色を塗ります。
画像では、黒とこげ茶の色の2本の筆に別々の色を付けています。
![彩色4](https://xn--kpuq01d3ha.net/wp-content/uploads/イメージ-5-7-559x417.jpg)
筆2本に2色をつけて、実際に書く動画の紹介。
大きな木の絵の後半。ほぼ完成。
上の動画の画像が横画面です。失敗です。
youtubeで「絵手紙.net動画版」制作しています。
これからも、動画を増やしていきます。
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