もっと、喜びのある絵手紙を書きたいと思う。
絵手紙は、自由性があり、幅広い楽しみ方、喜び方があります。
では、喜びを大きくするために、どんなことを成長させていったらいいでしょうか?
一番多い楽しみ方は、絵手紙の絵を上手に書くことと思われます。
絵手紙ブログや絵手紙の動画を見ていると、そう感じます。
どの分野でも、本当に楽しむには、その醍醐味を味わうことが必要です。
初心者のままで満足する、少し上手に書けたから喜ぶというのでは楽しめたと言えません。
1.絵手紙の絵を上手に書く喜び、それは入り口に過ぎません。
絵の上達、その目標は「身近な絵手紙の講師」「絵手紙の本」「絵手紙の動画」の書き方なのかもしれません。
それで、喜びや満足感があるでしょうか?喜びは続くでしょうか?
絵手紙の喜びを大きくさせるには、絵の分野の先人たちの作品から学ぶことです。
絵に限らず、あらゆる分野での達人たちに学ぶことが出来ます。
例えば、4コマ漫画です。起承転結がしっかりしています。
ストーリー性があり、読者を共感させる内容です。
絵手紙にはストーリー性がたりないものの、ちょうど「転」の位置の絵です。
その前を連想させ、最後の「結」まで連想させる作品でしょうか?
絵に書く線についても、筆の個性が発揮できていません。
もっと個性的な線は書けないものでしょうか?
構図についても、皆どこかの本で見たような、ネットで見たようなものばかりです。
2.作品を誰に見て頂きたいのでしょうか?不特定多数ですか?
絵手紙を書く前に、誰にどんな思いで書くのか考えます。
自分の思いや感情を書きたいというのが、一般的です。
近況を知らせる「大人の絵日記」のような作品を描くのが主流です。
それでも、もっと「受け取る人を絞る」ようにしましょう。
自己満足を第一にして書くのは、初心者にとって当然かもしれません。
ですが、いつまでも母乳やミルクのようなものではなく、色々な離乳食や食べ物を食べるべきです。
もっと、絵手紙を受け取る(見る)人にとってプラスになる事をじっくり考えましょう。
このじっくり考えることが、絵手紙の楽しみを大きくするポイントです。
自分の満足より他者の喜びを意識した絵手紙を書きましょう。
あなたも、「私のことを思って書いていると感じる絵手紙」を受け取ったことがありませんか?
絵手紙作品を見て「自己満足型作品」と「他者の喜びを考えた作品」の違いに気付いていますか?
絵手紙を書ける状況に、感謝することがありますか?
自分を見つめ直し、その感謝を絵手紙に現すことを意識しましょう。
3.絵手紙を送っても喜ばれないと思う時、どう考えますか?
絵手紙は、「小さい贈り物」です。
絵手紙を書かない人にも送りますね。それは、返信を期待しない人です。
生活の中でも、友人にお土産を届けることがあると思います。
それを買う時、渡す時、お返しを期待していますか?
本当に親しい友人か、形式的な友人かによって違いがあるかもしれません。
心を届ける絵手紙は「上手だね、イイね」という返事やお返しを期待しません。
ここでも自分の心を見つめ直しましょう。
友人同士であれば、持っているものを分け合います。
たまたま、絵手紙を書くという趣味や才覚があっただけですので、その頂いた力を分け与えましょう。
病気や災害、想定外の災難に遭っている人に絵手紙を書く時も、自分の心を与えましょう。
絵手紙を送っても喜ばれないと思う時があるでしょうか?
特に、絵手紙を書いたことのない人は、受け取っても喜ばれないことが多いです。
絵手紙以外でも、同じです。
あなたが、誰かのために何かをしてあげたりしても、受け取る人は感謝しないことがあるのではないでしょうか?
その為に時間やエネルギー、お金をどれくらい使ったかを、相手が全然気にしていないように感じる時があるかもしれません。
そういう場合でもガッカリしたりいらいらしたりしないようにしましょう。
4.絵手紙は自分の心を表し、人に幸せを与えることにあり。
まず、絵手紙の基本である「自分の心」を、どのように表現していますか?
他の人の考えた上手な絵に、他の人の考えた言葉をかけばいい?
「それでは絵手紙とは言えません」気持ちの書かれていないものは、顔の表情のない仮面です。
絵手紙と言える、気持ちや心の表現された絵手紙。それは子どもたちの方が上手です。
子供のような、素直さ、伸び伸びとした表現。それを追求しましょう。
与える精神で書こう。そこに喜びがある。
良い反応を頂きたいという、自己利益型精神とは違う「喜びを与える」精神で書きましょう。
相手のことを知っているから書けることがあります。
題材も、メッセージも、思いやりも「本物を書く」ことにしましょう。
感謝されないと思う時でも、相手の反応に関係なく喜ぶことができます。
感謝していないように見えても、そう決めつけないでいきましょう。
感謝を表現するのが苦手な人もいます。お返しを気にする人もいます。
相手の反応を広い心で受け止めましょう。
短い言葉の健全な絵手紙を、悪く解釈する人がいないわけではあありません。
もし、そういう反応を経験をしても、善いもの健全な絵手紙を書き送ることを諦めてはなりません。
絵手紙は、小さな幸せを送ることです。
「ありがとう」の言葉や「お疲れ様です」とおなじです。
日常のその言葉でさえ、悪く解釈する人がいる時代です。
人に喜んで頂きたい、人に小さな温もりを、小さな幸せを届けたい精神を強めましょう。
5.絵手紙の向上のために、お勧めする本の紹介。
絵手紙の向上のために、是非とも読んでいただきたい絵手紙の本があります。
日本一の絵手紙指導者とも言える「高橋進」の本、「絵手紙その魅力の謎解き」という本です。
2012年の本ですが、内容が濃い、日本一の絵手紙の本です。
高橋進氏は日本絵手紙協会の運営委員ですが、絵手紙指導者を養成する教え手でもあります。
ご自身は、24もの絵手紙教室を運営する指導者でもあります。
その本は約280ページで、初めは2000円でした。現在、いくらか分かりませんが、ヤフオクやメルカリでも販売されていました。その他の購入方法は、ご自身で調べて下さい。
この本のことを説明すると、もう1冊の本が必要なほどです。
知識や行動力、それに人間性が素晴らしく、その本に出ている作品にも表れています。
高橋氏の作品を見てから、他の絵手紙指導者の作品を見ると、その違いがよく分かります。
ネットで、ブログや絵手紙動画などはされていないようです。
それだけに、あなたが元気なうちに、その本に触れて頂きたい。
絵手紙の喜びの質を向上させるために。ぜひとも。