ステキな絵手紙とは、どんなもの?どこが、どのようにステキなのでしょうか?探ってみました。

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ステキな絵手紙は、好みの問題ですが、相手の人から高評価を得られるものです。

何故なのか、探求してみました。

その答えや結論はありませんが、その探求の参考に役立てて下さい。

「すてき」とは、どういう意味でしょうか?

初めに、すてきという言葉について、考えます。

「優れている」「魅力的」という意味に使われています。

印象が、服装が、ファッションが、生き方が、表情が、態度や姿勢が、ステキと言います。

見た印象のようで、外見のことだけを指すのではありません。

考え方や強さ、柔軟性をもった人間的な魅力のことも含まれます。

この人間性には深い意味があり、包容力、話を聞き取るチカラ、失敗や試練があっても動じないなどの性質が含まれます。詳しくは他の記事で紹介。


すてきな絵手紙とは、すてきな人間性の表現のことです。
決して書き方の技巧が優れていることではありません。

生き方、人間性、思考などが「魅力的で優れている」ことを絵手紙に現していることです。

この考え方は絵手紙の創始者、小池邦夫の言葉に合致します。

指導者養成講座でも取り上げられる大きなテーマでもあります。

小池氏が述べている言葉に、「創造者の造ったものを真似しなさい」とある。

日本絵手紙協会の公式教本など多くの本でも、その見方が何度も紹介されています。

人の書いたものを「一番に真似する」というのはダメだという。

人間の書いたものには、上手に見えても、邪心やプライド、などがたくさん詰まっている。
そんな精神を真似してはいけないというのです。

では、創造者の造った何を真似するのがいいのでしょうか?

花などの自然物を真似して書くこととされています。
ここが勘違いしやすいところです。

バラの花の写真画像ー2

絵手紙には作者の思いが反映されています。自然界にも作者の思いが反映されています。

花の色や形を真似するのではありません。

花が人に美しさを誇ってなんかいません。

花には多くの「人にも周りの生き物」にも、良い影響を与えています。

食べ物になり、虫たちの命をはぐくみ、薬の働きをします。

自分の栄光よりも、他のものを活かすことに生涯をかけて子孫を残します。

私たち人間、一個人はどんな影響を与えているでしょうか?

いつも、親切や思いやりを示したいと思っていますか?

自分が、優秀とか、他の人より優れているという「間違った誇り」で人と接していますか?

良いものを味わってほしいという精神に満ちていますか?。

ある人たちは、これを創造者の精神と呼んでいます。

創造者も心を込めて花を造り、人間に良いものを楽しむように願っていると思いませんか?

そうであれば、人もその精神を見習って、他の人に楽しんでほしいと考えて、絵手紙を書きましょう。

そのようにしようと思いませんか?

それはとてもステキなことではないでしょうか?。

そのように捉えた絵手紙愛好者は、とても多くいます。

「絵手紙を書くことは創造者の気持ちに見習う事」と知るなら、皆、感動を覚えています。

絵手紙が、偶然、何もしなくても、ひとりでに出来上がるものでしょうか?

そうではありませんね。

思った通り、願った通りに書けないで、イライラしたり、気落ちしたり、その他の試練を乗り越えて、ようやく書いたものです。

絵の上手下手よりも、相手に純粋な関心を向けて書きました。

作品を受け取った人が、どのように評価しようが構いません。それは、自由です。

褒めてくれたり、感謝してくれるのを当然とは考えません。

自然界の花も同じです。

思いやりの心を届ける。メッセージカードを届けることが大事だと分かってくるのです。

私の場合、思いやりの気持ちを込めて、バラの絵の下絵を書いてみました。

線を良く見ると、少しにじんだり、墨が多く溜まっている所があります。そこがいい。

バラの絵の下絵ー1


「思いやりのある人間性」がステキです。

すてきな絵手紙の技術的な分野とすばらしさ
一般に絵手紙の特長は、絵の部分と言葉と書の3つにあると言われます。
1.絵のすばらしさ
絵手紙の5つの特長を、絵に現すとさらに良くなります。

「にじみ、かすれ、線の強弱などがある。色にも無駄なく、塗り過ぎず、にじみを生かしていること」です。

絵の構図もでは絵手紙の「すてき」とは何を表しているのでしょうか?
いい。
2.言葉のすばらしさ
ありふれた言葉ではなく、素直で思いやりのある言葉が選ばれている。言葉に力があり、心にひびく。人間性がにじみ出ている言葉。
 心にひびく言葉を簡単に見つけるためのホームページを作成中です。3月初め公開予定。

3.書の美しさ。文字の書き方のすばらしさ。
すてきな絵手紙にはこの3つの要素の中の、一部分が優れているだけでも、すてきな絵手紙と言うことができます。
 決して書き方の技巧が優れていることではありません。
生き方、人間性、思考などが「魅力的で優れている」ことを絵手紙に表していることが大切です。もちろん、1枚の絵手紙ですべてが表現しきれるものではありません。

4.線の美しさ。にじみのある線の魅力ついて
普段に、にじまない線のイラストをたくさん見ています。
その中でにじんだ線をみると、何かが違うと思いますね。どうしてでしょうか?
私の感じ方はこうです。

にじまない線は、シャワーの温かさで、
にじんだ線は温泉に浸かって体の芯まで温かくなる様子に似ています。
心の中に、じんわりと伝わって心を温める働きがあります。
もちろん、それを感じ取る人だけに伝わるものです。

毎日食べる料理には、味があります。水だけで作っては健康にも味覚にも満足感を与えません。塩分や糖分その他の調味料が加わって「おいしい味」という総合芸術ができるのです。

それを受け取り食べる人の幸福を願って、作られます。にじみや変化のある線の魅力は、美味しい料理のようです。

そういう意味を全く考えずに、「なんとなくいい感じ」と思っている人が多いです。

5.線の美しさ、かすれた線。
かすれた線を見ると、あなたはどう感じますか?
かすれた線ができるのは、墨液が次第に足りなくなり、筆先まで十分の墨が落ちてこないときの書き方です。最初は勢いがあって調子がいいのに、次第に疲れてきているのに似ています。そこですぐに止めないところが特長です。
かすれた線は疲れていても、愛する子供のために頑張ろうという精神を表しているかもしれない。
また、マラソン競技にも似ています。初めだけ早いのですが、すぐバテてしまう。
ある程度、疲れているのに、それから粘って粘って走る。
そんな走り方にも人の心を惹きつけるものがあります。
人生の後半、高齢者の走り方、まだがんばろうとする生き方にも似ていて、ある種の感動をよびます。

6.線の美しさ、線の途中の墨だまり。
滑らかな線がずーっと続いている書き方のイラストも多いですね。
それに比べると、途中で中休みしたみたいに、墨が多く出ている所がある。
それを指して言っています。
事実、同じ速さで筆を動かして、途中で止めると多くの墨が出ます。
当然ながら、団子のような丸い膨らみになります。
最後まで同じ速さで書けばそうはなりません。中休み状態です。
最初は変な書き方だと思っていたのですが、そのうちにこの変な書き方が魅力的に感じられます。
途中で、ほんの少し止めて書くと、長く書ける。楽になる。変化があっておもしろい。
仕事の途中の「休憩タイム」のようなものと思えばいい。
また、1か月の中の1日でいえば、夜に眠って元気を取り戻すようなもの。
さらに、人生の中の、小さな変化と考えてもいい。
そのような思いをこめて、この書き方に挑戦してほしい。
きっと、その魅力にはまるでしょう。


7.線書きの多様な筆記道具を活用できることも魅力。
例として19の筆記具を紹介。使い方は質問して下さい。

6.大きな構図と変化のある構図の魅力。
絵手紙の特長の一つである「大きく書く」ということも魅力の一つです。
例えばリンゴの上半分を大きく書いても、脳の働きで下の部分も容易に想像できるようになっています。ところが、あまりにも大きく書いてリンゴの左の角を書いた場合には、何が書かれたのか分かりません。これは、単に大きく書けばいいのではなく、相手の人の「無理のない想像力」に頼っています。相手に合わせて、できるだけの良いことをするという精神に似ています。
大きさのほかに、斜めの構図にしたり、縦長にしたりと変化を加える書き方も魅了です。

7.絵手紙の彩色の魅力はどんなところですか?
絵手紙の絵ができるだけ簡潔な書き方であるのと同じように、彩色の時も簡潔な塗り方が魅力です。例えば油絵のように、何色も重ね塗りすることはありません。
できるだけ、少ない色数で塗ります。塗るときに強弱をつけることで変化を加えます。また、線書き以上に、「にじむ塗り方とかすれた塗り方」を大切にします。
同じ色を塗る場合でも、濃く塗るところと薄く塗ることで、立体感を出します。
意識的に塗り残しをして、ハガキの白が分かるようにして立体感を出したりします。色数を少なくするのは、要所をしっかりと押さえていないとできません。
塗るときも、何回も筆をペタペタと動かす塗り方はしません。
生活の仕方、仕事の仕方、教え方などにも共通する考え方とやり方です。

8.ハガキに書く意味と魅力。
しかし、その根底にあるのは、考え方、思考法、人間性、精神的健全性が優れていて魅力的であることです。
絵を書く難しさをどのようにしたら克服できるでしょうか?

絵を書く場合は、モチーフ(絵の題材)を見て、その形を写し取ります。
つまり、頭の名で、真似をしています。本の中の絵や他の物を見て真似をします。
講師や友人のものを真似て書く場合もあるでしょう。真似をすると言えば印象を悪く考えがちです。どの分野の人も学ぶには、この真似ることがスタートです。
大抵の場合は頭の中で真似て、イメージトレーニングします。
それに個人的な変化を加えた書き方が主流です。

ある本からの引用の画像です。味があり,ステキです。不鮮明ですが。

これからの絵手紙の本ー111ページ。その1
これからの絵手紙の本ー111ページ。その2

参考にして下さい。


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