言葉の選び方は日常生活でもビジネスでも難しい。
普段、何気なく言葉を話しています。
話し言葉は感覚的にすぐ出てくるのに、書く言葉となると出てきません。
話し言葉でも感情や思いを全部伝えているかというと、そうではありません。
書く言葉だと膨大な時間と文字数になります。
それでも、少しでも「適正な言葉」を「楽に」見つけることができないものかと思いました。
絵手紙の場合、相手があることですから受け手が何を必要としているのか知らなければなりません。
しかし、現実の絵手紙教室でも相手のことを考えた言葉を書くように指導する人は殆どいません。
自分が良いと思ったことを書くだけで十分と教えています。
そのため、マンネリ化した言葉、他の人の作品から他人の言葉を真似て書く人が多くおられます。
多くの絵手紙人たちはそれに全く疑問を感じないで書いています。
そのため、絵手紙のレベルが上がらず、若い世代に広がったりしていません。
では、どうしたらいいのでしょうか?
言葉の選び方の難しさをどのように克服したら良いか
言葉には意味があり、時には人の心を傷つけ、時には励ましたりします。
発信者の言葉は、受け取る相手の気持ち次第で評価されます。
相手との信頼関係もあり、性格や人間的な包容力も高い人がいいわけです。
良い動機で親切に描いたつもりが、逆に批判されることもあります。
そうしたマイナス点、危険を承知で、あえて良い言葉を探して書くようにしましょう。
その言葉を選ぶには、「こんな絵手紙の言葉を選ぼう」と心に決めて探します。
それは、言葉を選ぶための目的をハッキリさせるさせることです。
こんな言葉を書きたいと、カテゴリーを分けよう。
大きな分類、大体のイメージでいいんです。
1、季節感を表す言葉。一番多い言葉です。
春らしくなってきました、風が心地よい、暑さに負けないで、などの言葉。
2、こころに寄り添う言葉、心に何となくひびく言葉。親切、思いやり。
例えば「また会いたいね」「忍耐も優しさ、難しいね」、
4、私が悩んだときに励まされた言葉。迷ったときに役立った言葉。
本からの引用、有名人の名言、スポーツ選手の言葉。
まず自分で気に入った言葉を探し、相手にこういう言葉を見つけたよ、という感覚で紹介しよう。
上から目線の言葉になっていないか、よく点検しよう。
相手の人の性格、人間性、知識吸収力で分けてみよう。
いい人だけど、理解力が足りない人と、その逆のタイプの人がいる。
理解力の面で3つのタイプに分けてみましょう。
[解説] 受け取る人との関係、受け取る人の特性次第で、3つのタイプを使い分けることにしました。
人間性や包容力という心の中は、よくは分からないことが多いので、理解力が高いか低いかで分けてみました。
相手が情報や読み物にあまり接していない高齢者の場合、変化に富んだ言葉を投げられても訳が分からないでしょう。
一方、学識や経験がある人にあまりにもありふれた言葉を送っても物足りなさや不満を感じさせることがある。
1)初歩的。一般的。多くの人が使う。無難です。物足りなさを感じる場合もある。女性同士は無難型が大好き。近況などのお知らせも多い。
2)中級。少し変化がある言葉。個性的、面白さが少し含まれた言葉。相手を知って友人感覚で言葉を選ぶ。ユーモア、失敗談も。自分の驚いたこと、恥ずかしい思いをしたこと。自分の心をさらけ出そう。
3) 上級。魅力的、力強い。積極的、励まし、行動を促す。光る言葉。受け取った人自身にも役立ち、さらに周りの人にも喜ばれるような言葉。名言集から選んだ言葉。他の人の俳句や短歌などをヒントにした言葉。若い人には、その世代の有名人の言葉。
歌の歌詞にもいいのがある。愛の歌が多いけどそれは避けよう。
縁起物や占いなどが好きな方もいますが、知的な人には敬遠され嫌われます。
相手の状況に合わせた言葉を選びましょう。
[解説] 相手の 状況の変化、健康上の変化、環境の変化に合わせた言葉の選び方だろうか。
相手の状況が、ごく一般的な場合と、病気や災害などで落ち込んでいる場合もあります。一人の人にも変化があり、家族内の変化や職場や社会の変化もあります。
話し言葉の場合も、災害や病気、多忙、トラブル中ですと、聞く態勢にありません。絵手紙でもそのことを、配慮すべきです。
電話で話すときも、今、話をしても大丈夫ですかと確認をとるのですから、絵手紙でも、絵手紙をゆっくり鑑賞してくれそうか確認しましょう。
それを大きく分けると、弱い時と普通の時と調子がいい時(強い)ときなのか考えます。
その状況にあわせて言葉を選ばなければなりません。弱、中、強
絵手紙の場合は、言葉を即座に答えたりしなくても良いので、時間的に余裕があります。慎重に選ぶことができます。そのようにして「言葉の価値」を高めて生きましょう。

絵手紙の言葉の捕らえ方。10の役立つポイント。
絵手紙の一般的な言葉の選び方のポイントです。
絵手紙ではできるだけ「簡単な絵」と「簡単な言葉」で伝えたいことを表現します。
絵は比較的大きく書き、言葉は短く描くのが基本です。たくさんの思いを簡潔に表現することは簡単にできることではありません。
最初はいくらか長い文で書き始め、それを短いことばに凝縮させる、削ぎ落とす、ダイエットさせる訳です。
しかも、その中で自分の思いの深さを伝えること、それを目標にしていきましょう。
1) 連想する
(解説)花を書く時に、花そのものを人として連想する。美しい女性を。花びらを衣装として見る。花の色や形から連想する。参考になるのは花言葉を調べてから、見直して見ること。突飛な想像は必要ない。
2) モチーフに話しかける。
花や果物、動物、植物などに話かけてみよう。きっと、反応がある。何がほしいか聞いてみよう。
3) 心のつぶやきや出来事を簡単に
最近、考えていること。今日、昨日の出来事の感想。日記風に書く。
4) 決まり文句を使わない
「暑中見舞い」などの挨拶だけを書かない。自分が感じたことをさりげなく書く。
5) 相手が喜ぶ、爽やかさを感じるように
これが難しい。人柄が表われてしまう。普段にどんな言葉を使って、どんな思いでいるかが大切。さらに、相手が喜びそうだからといって難しい言葉を使わない。分かり易くしているか、見直そう。誤解を与えない、不満を書かない、感情を傷つけない。結局、相手との信頼関係によるので、心配し過ぎることがないように。
6) ユーモアをプラスしよう。
ユーモアは、相手に対するサービス。ダジャレ、おもしろい表現のプレゼント。
自分の脳の活性化、考え方の柔軟性、人格向上の方法と考えよう。まずは、自分が笑って。
7) オーバーに表現する
いつも静かでおとなしい人ほど意識して使おう。感動や喜びを伝えたくてもおとなしくなりがち。大胆に、相手の気持ちに「ピターッと」くっつくような表現。キラキラした言葉、パンチのきいた言葉がいい。
8) 擬声語、擬態語を使う
ザーザー雨、シトシト雨、カーとした暑さ、ほんわか、ダラダラ、頭の中がバラバラ、ツルンとした肌、キラリト光る瞳など。広告宣伝の言葉にも使ってるね。
9) 素直な表現 (固定観念を捨てる)
うわさ話のような言葉を使わない。相手を信頼し、相手が自分の言葉を信頼してくれると思うこと。相手の良い点を見ます。絵手紙の反応が良くない時でも、いつか分かってくれると思うこと。気落ちしないのは純粋な素直な動機が本物だからです。
10) 名言などは引用元と説明を書こう
名言、格言、有名人の言葉の引用は良いことです。ただし、その言葉を自分が良いと思っても相手が高く評価するとは限りません。誤解を与えないようにするには「最近、見つけて感動した言葉」「私にピッタリの言葉」「~さんの言葉」と引用元を書こう。
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